内容紹介SDGsは、2015年9月に国連で開かれたサミットにて、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)」として全会一致で採択されたもので、国際社会が共通して2030年までに達成すべき目標です。すでに、企業、自治体、NPOなどSDGsへの取り組みが活発化していますが、今後、学習指導要領の改訂により小学校や中学校の教科書にもSDGsへの言及が入るとされており、教育現場の取り組みも注目されています。本書は日本の社会課題を紐解きながらSDGsを学べる内容となっています。身近な視点からSDGsについて理解を深められます。各ページには子どもたちがの考えを書き込める「問い」を設定。地域の団体の活動や、企業の取り組みなどの実例も豊富に掲載しているので、調べ学習などでも活用できます。小学生から大人まですべての人が楽しみながらSDGsについて学べます。目次はじめに本書の使い方SDGsチャレンジストーリー(前編)第1章 私たちの未来のためのSDGs 「SDGs」ってなんだろう SDGsってどうして生まれたの よりよい世界をつくるための、SDGs「17の目標」 「; 17の目標」がつながり合うことで、課題はどんどん解決していく 日本が変われば世界も変わる。それがSDGsのチカラ! 日本が抱えているこれから解決すべき課題たち第2章 私たちの身近な問題から考えよう 01先進国なのに高い相対的貧困率(日本では6人に1人が貧しい生活をしている) 02日本で起きている食料問題(必要な食べ物を日本人がどんどん捨てている) 03日本が一歩先ゆく超高齢化社会(日本ではまもなく3人に1人が高齢者になる) 04チャンスに変わるか?人口減少(100年後には、日本の人口が半分になる) 05マイノリティの人々の幸せ向上(人間は「男」と「女」だけじゃない) 06希薄化・孤独化するコミュニティ(今の日本人は近所の人と話さない) 07延ばしたい健康寿命(日本は寝たきりのお年寄りが多い!?健康で長生きな人生をおくるには) 08世界が注目する水資源問題(日本は雨がたくさん降るのに、将来は雨不足) 09持続可能なエネルギーの実現と普及(日本の電気やガスは、ほとんどが外国産) 10伝統文化・技術をどう継承するか(楽しい夏祭りも、大事な伝統文化ってホント) 11老朽化が進むインフラ(日本では古くなった橋やトンネルがどんどん増える) 12自然災害大国日本(日本ほど災害が起こる国は、世界でも珍しい) 13見直したいローカル経済(日本は都会が元気なのに、地域は元気がない) 14止まらない気候変動(日本は世界のなかでもどんどん暑くなっている国) 15グローバルでつながる経済の課題(これからのビジネスは、お金を稼ぎつつ世界の課題も解決できる) 16高ストレス型社会からの脱却(日本は世界のなかでも特に自殺が多い国ってホント) 明るい地域をつくる活動 みんなの「未来意志」が世界を変える第3章 未来のためにがんばっている企業の活動 パナソニック アドベンチャーワールド カシオ計算機 ベネッセホールディングス ヤマハ AGC カンサイ建装工業 協和キリン 新興出版社啓林館 サントリー 三陽商会 日本ガイシ パルシステム みくりや青果 ダヴ(ユニリーバ) リゾートライフ企業の取り組み一覧SDGsに関する子どもたちの活動宣伝会議大阪青年会議所SDGsにかかわる方々の声SDGsチャレンジストーリー(後編)教材としての本書の活用方法おわりに参考になるSDGs関連書籍・教材参考になるSDGs関連ウェブサイト監修・編集協力・寄稿者内容(「BOOK」データベースより)本書はSDGsへの関心と本質的な理解を促すだけでなくSDGsと日本の社会課題といったグローカルな課題を取り扱っており、探究活動を促す教材として活用できます。小学校高学年で理解できる内容ですが、中学校、高校においても十分に活用できる内容です。著者について【監修】佐藤 真久 (さとう・まさひさ)東京都市大学大学院 環境情報学研究科 教授英国国立サルフォード大学にてPh.D取得(2002年)。地球環境戦略研究機関(IGES)の第一・二期戦略研究プロジェクト研究員、ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)の国際教育協力シニア・プログラム・スペシャリストを経て、現職。現在、SDGsを活用した地域の環境課題と社会課題を同時解決するための民間活動支援事業委員長、国際連合大学サステイナビリティ高等研究所客員教授、UNESCO ESD-GAPプログラム(PN1:政策)共同議長、特定非営利活動法人ETIC.理事、責任ある生活についての教育と協働(PERL)国際理事会理事、JICA技術専門委員(環境教育)、IGESシニア・フェローなどを兼務。協働ガバナンス、社会的学習、中間支援機能などの地域マネジメント、組織論、学習・教育論の連関に関する研究を進めている。【編集協力】NPO法人ETIC. (エティック)社会の未来をつくる人を育むNPO法人。1993年の創業以来、政府や大学、大手企業、先輩経営者など、さまざまなプレイヤーと手を組みながら、大学生や20代の若者たちが「社会の課題や未来」について考え、実践する機会づくりを行っている。大学生を対象としたイノベーションスクール「MAKERSUNIVERSITY」、社会課題解決を目指す起業家支援プログラム「社会起業塾」などを通して、これまで1,500人以上の起業家を輩出。